こんにちは、てるきちです。
元号は令和となり、私たちのワークスタイルや価値観は、これまで以上に多様化してきました。
働き方では、テレワークや副業などが推進され、グローバル化はさらに進み、組織よりも「個人」が、よりフォーカスされるようになりましたね。
激動する社会になかでは、過去の経験は役に立たなくなってきます。
このような時代に求められているのは、ひとりひとりがリーダーとなって主体的に発信・行動を起こしていき、社会の変化に対応しながら、自分がやりたいことを実現していくこと。
つまり、「コミュニティシップ」です。
今回の記事では、「コミュニティシップ」を通じて、やりたいことを叶えていくためのエッセンスをご紹介していきます。
はじめに、ポイントをお伝えいたします。
- いまの時代は、力を合わせて、協働しながら結果を生み出すことがより求められている
- 「コミュニティシップ」のメリットとは、1)ひとりひとりのコミットメントが高まる 2)最小で最大のパフォーマンスを出せる
- 「コミュニティシップ」を磨くためには、1)夢を描き発信すること 2)応援したい人に対して、何ができるのかを考え行動すること
では、早速みていきましょう!
ひとりの「リーダーシップ」の限界
リーダーシップとは、平たく言うと、「リーダーがフォロワーを引っ張っていくこと」です。
ビジネスでいえば、リーダーが上司、フォロワーが部下つまり、「上下の関係」です。
日本が高度経済成長期だった1960年代からバブルが崩壊する1990年代まで、リーダー(上司)がフォロワー(部下)にする指示は、いまの時代よりも「明確」でした。
なぜなら、その時代は、より多くのモノを生産し、生活者に届ければよかったからです。
大量にこなせば、こなすだけ成長が見込める時代でした。
しかし、いまはどうでしょう。
冒頭お伝えしたとおり、世界はますます多様化し、変化のスピードは加速しています。
そのような状況下では、ひとりの有能なリーダーが、いくらリーダーシップを発揮したとしても、変化についていくには限界があります。
そこでいまリーダーシップに代わり、注目されているのが「コミュニティシップ」です。
注目される「コミュニティシップ」とは
「コミュニティシップ」とは世界的な
経営学者のヘンリー・ミンツバーグ教授が
提唱したコンセプトです。
- 組織は士気の高い人たちのコミュニティ(共同体)になったとき、
最もよく機能する - 人々が力を合わせて、協働しながら望む結果を生み出す姿勢のこと
言葉だけですとわかりにくので、
図で紹介します。
リーダーシップがリーダーとフォロワーの「上下の関係」だったのに対し、コミュニティシップは、みなが「平等な関係」です。
リーダーシップでは、リーダー(上司)が
主体的でフォロワー(部下)が受け身になるときもありますが、
コミュニティシップでは、他人を支援することが、自らの喜びに繋がることが特徴です。
「コミュニティシップ」のメリットとは
【メリット①】ひとりひとりのコミットメントが強くなる
コミュニティシップでは、みなが喜びや意義を感じて活動をします。
ですので、ビジネスマンなら“あるある”の
「指示されたけど、本当はやりたくない」
といったことが起こりません。
そこが平等な関係である、コミュニティシップならではの強みです。
やりたいことをしている人って、限界をしらないですよね。
それと同じで、コミュニティシップの中で
主体的にかかわる人は、共通の目標に向かい「何ができるのか」を自分なりに考えて行動するようになります。
好きでやってますから。
そして、そのコミュニティに所属していることを「誇り」に思います。
主体的な関わり方が、高いコミットメントとなり、その結果、アウトプットの質は高まります。
【メリット②】最小で最大のパフォーマンスを出せる
コミュニティシップを使うと、少ない人数で、高いパフォーマンスを発揮できます。
たとえば、
①リーダーシップの場合1人のリーダーと10人のフォロワー(やる気高くない)で仕事する
②コミュニティシップの場合
リーダーシップを持つ3人で仕事する
①と②を比較したとき、人数が3倍以上も違うのにも関わらず、②の方のパフォーマンスが高い場合が多いです。
目的感を持ち、かつ高い能力がある人が集まれば、生産性は向上し、意思決定もはやくなります。
このやり方を導入している企業が、コロナ禍で有名になった「Netflix」です。
「Netflix」は、能力が高い社員には最高クラスの給料を払いますが
少しでも能力不足であれば、最高クラスの退職金とともにクビにすることで有名です。
「Netflix」は、100人のプレイヤーよりもひとりのスーパープレイヤーを重宝します。
このマネジメント法に対して、さまざまな意見があります。
ですが、ここ数年の「Netflix」の急成長ぶりは、彼らの方針が間違っていないことを証明しています。
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コミュニティシップでは、少ない人数で最大のパフォーマンスを発揮することができます。
では、個人としてコミュニティシップを
磨いていくにはどうすればいいのでしょうか。
今日からできる「コミュニティシップ」の磨きかたとは
①夢を妄想し、言語化する
コミュニティをつくっていくには、「共感」や「応援したい!」と他人から思ってもらう必要があります。
たとえば、売れていない歌手が「歌手として知名度をあげて、紅白に出場したい」
と発信を続けていれば、応援してくれる人たちが出てきます。(紅白にでれるかは、別として)
当たり前ですが、夢を描き、それを言語化してはじめて、他人に伝わります。
ビジネスも同じです。
「〇〇の課題に対して、力を貸してほしい」と社内外に発信すれば、部門の垣根を越えたオープンイノベーションに繋がる可能性だってあります。
そのためには、自分が何をしたいのか。何のためにやっているのか、未来をどうしたいのか、理解していることが大切です。
そのストーリーの解像度があがれば
あなたの仲間は多くなります。
②ICT技術を使いながら発信・アクションする
自己分析をし、未来を描いたら、ICT技術を活用して、発信やアクションをしていきましょう。
SNS、ブログ、ZoomやSlackなどのICTツールの発展のおかげでわたしたちは、自分と価値観が近い人と繋がりやすくなりました。
自分の妄想を、心の中にしまわず、外へ出していきましょう。
あなたを応援してくれる人が、きっと出てきます。
そして、単純に繋がるだけではなく、積極的にコミュニケーションをとっていきましょう。
目的は繋がることではなく、あなたの夢の実現です。
そのためには、応援してくれる方々から
夢を叶えるための具体的なアドバイスやアウトプットを聞き出していくことが大切です。
③相手に対して「何ができるか考える」
逆に自分に「応援したい」という相手ができたら、できる範囲で応援してみてはいかがでしょうか。
たとえば、最近では「クライドファンディング」などもより身近になりました。
CMでおなじみの「キャンプファイアー」。
出展者の助けてほしいことなどが紹介され、参加者には、後日返礼品が届きます。
その他にも、たとえばSNS上で自分が得意な分野で困っている人がいたら、やり方を教えてあげるなどかかわり方はさまざまです。
ポイントは、「自分がやりたいこと」をしていくこと。
何をするかは、「あなた」が決めていいのです。それが、コミットメント高めることに繋がり、あなたの幸福感を高められます。
まとめ
以下、本日のおさらいです。
- いまの時代は、力を合わせて、協働しながら結果を生み出すことがより求められている
- 「コミュニティシップ」のメリットとは、1)ひとりひとりのコミットメントが高まる 2)最小で最大のパフォーマンスを出せる
- 「コミュニティシップ」を磨くためには、1)夢を描き発信すること 2)応援したい人に対して、何ができるのかを考え行動すること
「個の力が重要になってきた」といわれていますが、個人だけでは、実現できることは限界があります。
そこで大切になるのが、「コミュニティシップ」です。
自分と同じ価値観や考え方を持った人たちが集まり、力を合わせることによって
ひとりでは想像もできなかった力を発揮することができます。
あなたも「やりたいことを実現するために」コミュニティシップの力を磨いてみてはいかがでしょうか。
今回の記事が少しでも参考になることを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました!よろしければ関連記事もぜひチェックしてみてください。