こんにちは、てるきちです。
人は何か挑戦しているとき、早く結果を出したいがためにヒットではなく、ホームランを狙いがちです。
しかしホームランはめったに出ません。
出たとしても、ずっとは難しいですよね。
理想が高すぎると、失敗した時のことを恐れて
なかなか次の一歩が踏み出せなくなります。
バッターボックスでバッターが最も避けるべきことは、「見逃し三振」で終わること。
それが分かっている選手は、空振りを恐れず、思いっきりバットを振ります。
著書『Think clearly』の中では、仕事も人生も、「避けるべき問題(コト)」が分かっている人は、おのずと幸せを手に入れられると語られています。
今回は本書を参考に、一流の投資家などの事例を取り上げながら、幸せや成功を手に入るために大切なことをご紹介していきます。
この記事がオススメな人は、
- 結果ばかりを気にして、行動にできない人
- もっと幸せに生きたい人
- 何をすればいいのかわからない人
では、早速みていきましょう。
「アップサイド」と「ダウンサイド」とは?
まず、本書の中では「アップサイド」と「ダウンサイド」という言葉が紹介されています。
あまり聞きなれない言葉ですよね。
この言葉は投資家たちがよく使う言葉です。
意味としては下記になります。
- 「アップサイド」とは、
ポジティブな投資結果全般を指す言葉
例)利回りが平均を上回った場合など
- 「ダウンサイド」とは、
考えられる限りの、ネガティブな結果を指す言葉
例)倒産した場合など
本書が面白いのは、この言葉を投資だけではなく、人生の様々な場面で応用して使っており、
人生は「アップサイド」ではなく、「ダウンサイド」を意識することが大切であると主張しています。※エピソードは後ほどご紹介しますね
「何を手に入れたか」ではなく、「何を避けるか」が大切
ウォーレン・バフェットやチャーリー・マンガ―のような長期にわたって成功をおさめている
投資家たちのビジネスにおける考え方や思考法は、人生においても非常に参考になります。
彼らが教えてくれることは、
「ダウンサイドを避ける」のが何よりも重要であるということです。
投資をする際に大切なことは何でしょうか?
バフェットとマンガ―はその答えを「何をすべきではないか」を考えることだと共に述べています。
本書の中では、バフェットとマンガ―の以下のようなコメントが紹介されています。
バフェット:
「私たちは、ビジネスにおける難問の解決法を見つけたわけではない。難問は避けた方がいいと気付いただけだ」
マンガ―:
「私たちのような人間がこれほどまでに長期にわたって成功をおさめているのは驚くべきことだ。私たちはただ賢くあろうとする代わりに、愚かな者になるのを避けているだけなのだが」
一攫千金を狙いにいくのではなく、
損をしないように、危ない投資はしない。
その信念の積み重ねが、
彼らを超一流の投資家にしたことが、コメントから読み取れます。
ボクはこのコメントを読んで、
アップルの創業者である
スティーブ・ジョブズも同じような発言をしていたのを思い出しました。
最も重要なことは、何をするかではなく、何をしないか決めることだ。
ジョブズも、本書でいう「ダウンサイド」を意識していたことがわかります。
成功者に共通した考え方なのですね。
ではここからからは、本書で紹介されている
「投資」の話以外でも、「ダウンサイド」が大切であるという事例としてのエピソードをご紹介していきます。
「ダウンサイド」を意識すればうまくいく?紹介エピソード
【エピソード①】飛行機を操縦するときの注意点とは?
飛行機の操縦でもっとも意識しなくてはいけないことは、何でしょうか?それは言うまでもなく、「事故を起こさないこと」ですよね。
パイロットたちは、飛行前や飛行中、「ダウンサイド」を過剰なほど気を配るようです。何があっても、事故を避けようと細心に注意を払います。
そのおかげで、私たちは、飛行機が事故を起こさない乗り物だと思っているから安心して乗れていますよね。
ありがとうございます。
一方、パイロットは飛行中に「アップサイド」について、ほとんど意識しないようです。
※ここではアップサイドは、「良いコト」というニュアンスです
たとえば、
- アルプスを覆う雪の眺めがどのくらい壮大か
- どんな驚くような雲の形がみられるか など
ダウンサイドの意識の徹底した先に、安全・安心がつくられることが紹介されています。
【エピソード②】否学神学が教えてくれたものとは?
ギリシア人やローマ人の思想家は、神でないものを特定し、除外していくことで神を語ろうとする「否定神学」という思考法を考えました。
一瞬クエスションマークが浮かんだと思いますが、大丈夫です。
簡単に言うと、「神が何であるのか」を言い表すことができないが、「神が何でないかは明確にできる」ということです。
今回の記事の内容に言い換えると、何が良い人生を保障することはできないが、良い人生を妨げるものなら特定できるということです。
考えてみてください。これまで「幸せとは何か」というテーマで様々な人たちが研究や議論を重ねてきましたが、未だにその答えは漠然としてますよね。
それに対して、自分たちの幸せを脅かすものに対してははっきりと認識できているのではないでしょうか。
たとえば、要因の例として
- アルコール依存症
- 麻薬
- 慢性的なストレス
- 嫌な仕事
- 借金
- 睡眠不足
- 怒りの感情 など
とくに学問的な知見がなくても、私たちの経験や、報道ニュースをみて、上記の要因が人を幸せにしないことは感覚的理解できます。
このように、「ダウンサイド」は「アップサイド」と比べて、物事を理解しやすくなります。
一方、「アップサイド」は空気みたいなもので、いくら考えてもしっくりする答えが見つかりません。
【エピソード③】アマチュアのテニスの試合で勝つために大切なこととは?
投資家のチャールズ・エルスは、趣味でテニスを楽しむ人たちにも、「ダウンサイド」の大切さを推奨しています。
プロのテニスは、「ポイントを取って」勝敗を決まりますがアマチュアの場合はそこまでスキルが高くないので、どちらが「ポイントを多く失ったか」で勝敗が決まります。
なので、趣味でテニスをする場合は、いかにミスをしないか、そのことに集中することが肝心です。
「勝つ」ことではなく、「負けない」ことを意識することの大切さが紹介されています。
「人生のマイナス要素」を最初から避ける
ご紹介してきたように、より良い人生を手にしたければ、「あなたの人生のダウンサイド」を
計画的に排除していけばいいのです。
もちろん、予想外の不運が降りかかる恐れは常にあります。
- 病気になる
- 会社が倒産する
- 事故にあう
しかし、「不運」は基本的にあなたにはコントロールできないので、考えても仕方がありません。
自分がコントロールできる範囲内で「ダウンサイド」を避けていくことが重要であると本書では述べられています。
まとめ
すばらしい人生は、究極の幸せを求めた結果として得られるものではありません。
ここがボクの含め、多くの人が勘違いしているポイントかもしれません。
愚かな行為やバカげたことを避け、時代の風潮に流されなければ、人生は自然とうまくいきます。
「何を手に入れたか」で人生の豊かさが決まるのではなく、「何を避けるか」が大切だというのが本書の主張です。
この記事をきかっけに、あなたの人生を見つめ直しみてはいかがでしょうか。
今回の記事が少しでも参考になったことを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました^^
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