こんにちは、てるきちです。
- いまの仕事が全然面白くない
- 自分にはもっと面白い仕事があるんじゃないか
この記事を読んでいるあなたは、もしかしたらそう感じながら仕事を続けているのではないでしょうか。
人生の長い時間を占める「仕事の時間」。
その時間が、もし辛いものであれば、毎日充実感を持って過ごすことは難しいですよね。
そこで、今回のテーマは「天職」についてです。世界的ベストセラーである著書『GRIT やり抜く力』の内容を踏まえながら、天職の見つけ方についてご紹介していきます。
この記事で紹介するエクササイズを行なっていけば、仕事に対する向き合い方が変化するはずです。
この記事がオススメな人は、
- いまの仕事に不満がある
- 転職を考えている
- やりたいことがわからない
では、早速みていきましょう!
同じ仕事でも、捉え方はひとりひとり違う
天職について理解を深めるために、
本書では、ある寓話が紹介されています。ここでは、一部抜粋してご紹介いたします。
この話は、ボクも大好きです♪
【参考】レンガ職人の寓話をご紹介
ある人が3人のレンガ職人に
「なにをしているんですか?」と尋ねた。
すると、三者三様の答えが返ってきた。
1番目の職人は、
レンガを積んでいるんだよ。
2番目の職人は、
教会をつくっているんだ。
3番目の職人は、
歴史に残る大聖堂を造っているんだ。
レンガ職人の寓話が伝えたいこととは?
レンガ職人の寓話からは、
以下のことが学べます。
- 同じ仕事でも、人によってとらえ方が違うこと
- 自分なりの目標を持っている人は、どんな些細なことや退屈な作業にも、意義を見出せること
本書では、寓話を例に挙げながら
同じ「レンガ積み」という行為を
どう捉えているか、以下のように解説をしています。
レンガ積みは単なる「仕事」です。
彼らにとってこの仕事は、呼吸や睡眠のように生きるために必要なことだと捉えてます。
レンガ積みは「キャリア」です。
彼らにとってこの仕事は、もっといい仕事に移るためのステップだと捉えてます。
レンガ積みは「天職」です。
彼らにとってこの仕事は、人生で一番大切なもののひとつだと捉えてます。
米国のイェール大学では、会社員を対象に「3人のレンガ職人のうち、あなたはどれに相当すると思いますか?」という調査を行いました。
ちなみに、あなたなら1~3番目のレンガ職人のどれに当たりますか?
調査に協力した回答者のほとんどは、1番目と2番目の職人と、迷わず即答したようです。
たしかに、まわりを見渡してみても、自分の仕事を「天職だ」と言っている人は、ほとんどいないですよね。
自分の仕事を天職だと思っている人の特徴とは?
自分の仕事を「天職」だと思っている人たちは、自分の仕事や人生に対して、全体的に満足度が高いことが研究によってわかっています。
どうせなら、満足できる人生を過ごしたいと誰もが思いますよね
今の仕事を天職だと思っている人の特徴として、以下の内容が紹介されています。
- 「自分の仕事は世の中をよくするのに役立つ」という言葉をよく口にする(先ほどの三番目の職人が該当)
- 勤務時間外でも自ら進んで仕事をする
- 責任感、義務感を強く感じている
- 病気等で仕事を休む割合が低い
ジャーナリストのスタッズ・ターケルは
1970年代にあらゆる職種の労働者100名に
仕事についてインタビュー調査を行いました。
※事例は少々古いですが、本書で紹介されています
面白い点は、先ほどのレンガ職人の寓話もそうですが、第三者の視点から見ると、「天職」を持っている人たちは、必ずしも「目的」を見出しやすい職業についていたわけではなかったことです。
調査では、石工、製本工、ゴミ収集員の人など、他人からすると一見天職だと思えないような職種でも、自分の仕事を天職だと思っている人たちが一定数いたことがわかっています。
彼らに共通していたことは、先ほどの特徴でもご紹介した通り、「自分の仕事は社会にとって重要」だと思っていた点です。
どの職業も「天職」になる可能性を秘めている
米国のイェール大学の調査でわかったことは
どんな職業でも、「仕事」「キャリア」「天職」この3つのいずれかになり得るということです。※レンガ職人の例と同じです
そして「仕事」「キャリア」「天職」の違いは、職種の違いによって生じるものではないと結論付けました。
この結論を今の私たちに置き換えると、仮にいまの仕事が嫌だからもし転職しても、状況は良くならない可能性があるということです。
逆に「意味のない仕事」だと思っていたことが
「キャリア」に、そして「天職」になりえる可能性もありえます。
なぜなら、天職は職種や仕事によって決められるものではないからです。
じゃぁ、何がポイントなのでしょうか?
それは、本人が自分のやっている仕事を
「どう思っているか」です。先ほどご紹介したレンガ職人の寓話がそれに当たります。
本書の中では、「天職は見つけるものではなく、積極的に自らの興味を掘り下げ、深めていった先にある。どんな人もつねに自分の仕事を見つめ直して問いかけることはできるのです」
と紹介されています。
「天職」にするための3つのエクササイズとは?
では、今の仕事を天職にしていくためには
どうしたらいいのでしょうか。
先ほど本書の言葉を引用し、「積極的に自らの興味を掘り下げる」ことを紹介しました。
いまの仕事を天職にしていくために、本書の中では、以下の3つのエクササイズが紹介されています。
- いまやっている仕事が、社会にとってどのように役立つか考えよう
- もっと「意義」を感じられるようにしよう
- 「この人のようになりたい」と具体的に考えよう
では、次からはエクササイズについてご紹介していきます!
【エクササイズ①】いまやっている仕事が、社会にとってどのように役立つか考えよう
まず、今の仕事を天職にしていくためには
「社会にとって役に立っている」という自覚を持つことが重要です。
例として本書では、米国の高校生を対象に、成績向上に関する長期的な実験をしたエピソードが紹介されています。
内容は、授業の1コマを使用し、「いまの学校で習っていることで、世の中の役に立ちそうなことはありますか」と生徒に質問し、自分なりに考えさせるという簡単なエクササイズです。
とてもシンプルですが、効果は大きく、これだけのエクササイズで試験の勉強時間が2倍に増え、成績の向上が見られたようです。
いまやっていることが、社会にどう影響するのかを自分の中で整理することで、「目的感」や「納得感」が生まれます。
あなたもこの機会に少し時間をとり、今の仕事が社会に対してどんな役に立っているのか、自分なりの答えを見つけてみてはいかがでしょうか。
【エクササイズ②】もっと「意義」を感じられるようにしよう
エクササイズの2つ目は、いまの仕事を、
より「意義」を感じられるように工夫をしていきましょう。
どんな職種でも、業務を追加したり、ほかの人に任せたり工夫をして、今の仕事を自分の「価値観」に合うようにコーディネートすることは可能です。
ボクも会社員ですので、
時には乗り気じゃない仕事もあります。
そんな時は、やりたい仕事をうまく混ぜたり、
仕事が楽しくなるような人をアサインしたり、
常に前向きになれるに環境を整えられるように工夫していきましょう。
- 何のために働いているのか
- 働く上で、何が自分にとって重要なのか
自分の価値観を理解することが、天職を見つけるためには重要です。そして、価値観の答えは自分の「外」ではなく、「内」にあるため、誰も教えてくれません。あなたにしかわからないのです。
【エクササイズ③】「この人のようになりたい」と具体的に考えよう
3つ目のエクササイズは、
ロールモデルを見つけ、そこからインスピレーションを得ることです。
あなたには憧れの人っていますか?
「自分のあの人のようになりたい!」
という想いは、やる気を高めてくれる効果があります。
ボクも会社で憧れの先輩がいます
本書で紹介されているエクササイズは、
以下の内容です。ぜひ、自分に問いかけてみてください。
- いまから15年後の自分を想像してみましょう。
その時、あなたにとって一番大切なものは何でしょうか? - もっといい人間になりたい、と思わせてくれるような生き方をしている人はいますか?
それは誰ですか?そう思う理由はなんですか?
この問いかけを考えることで
あなたにとって「大切な価値観」があぶり出てきます。
自分の内面と向き合うことによって
視野が広がり、仕事への向き合い方が良い方向に変化していきますよ。
まとめ
本書を読んで学べたことの1つは、
「天職」とは自分の考え方次第であること。
考え方を変えることによって、
辛くてキツイ毎日の仕事が、
目的ややりがいを心から感じる仕事に
変化する可能性があるのです。
乗り気じゃない仕事でも、
試行錯誤しながら取りかかり、
いざ終わってみると、「やってよかった!」と思えることだってありますよね。
貴重な人生の時間をより充実させるためにも
今回ご紹介したエクササイズなどを行い、
まずはあなた自身や仕事について、一度向き合う時間をとってみてください。
今回の記事が少しでも参考になったことを願っております。
最後までお読みいただきありがとうございました!
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