【3分でわかる】CMを出さないスターバックスの事例から学ぶ 強いブランドの作り方!

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こんにちは、てるきちです。

 

多くの人に愛されているスターバックス(以下、スタバ)
ボクも大好きです!

 

スタバはユニークな会社で
テレビCMや値下げを一切していません

 

では、どうしてここまで人気になったのか気になりますよね。

 

スタバの事例からは、ブランディング価格競争について多くのことを学べます。

 

今回は著書
『スターバックスは
なぜ値下げもテレビCMもしないのに
強いブランドでいられるのか?』を参考に、
強いブランディングの作り方をについてご紹介していきます。


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この記事がオススメな人は、

 

  • ブランディングに興味がある
  • マーケティングに興味がある
  • 新規事業に携わっている
  • サービス業に携わっている
  • スタバが大好き

 

では、早速みていきましょう。

記事の信ぴょう性

著者であるジョン・ムーアさんは
スタバで8年間マーケティングプログラムの
作成と実行に携わっていました。
まさに、スタバのブランディングについて中心的な方です。

現在は、企業のコンサルティングをされています。

「他にないもの」を提供したスタバ

スタバが創業された当時、
米国のコーヒーは、正直おいしいとは言えないものだったそうです。

美味しくない「どこにでもあるコーヒー」
スタバは他にはないものに変えていきました。

 

コーヒー豆の品質や焙煎を追求し、
「スペシャルコーヒー」として
コーヒーを楽しむ体験をお客さんに提供したのです。

 

いまも変わらず、スタバのコーヒーは美味しいですよね。

 

「他にはないもの」にすることによって、
ブランド・ロイヤリティ*が生まれ
お客さんは離れなくなります

*ブランド・ロイヤリティとは何? Weblio辞書

お客さんの興味があるのは、ブランドではなく「カテゴリー」

本書では、
お客さんが興味を持つのは
新しいブランドではなく、
新しいカテゴリーである」と述べられています。

 

カテゴリーとは、たとえば

 

  • コカ・コーラであれば「コーラ
  • グーグルであれば「検索
  • アップルでいえば「スマートフォン

 

こういったものです。

 

分かりにくいので例をあげると、
アップルからiphoneが発売されたときも
「アップル」というブランドよりも、
「iphone」や「スマホ」が、これまでの「ガラケー」とどう違うのかそこに多くの人の関心がありましたよね。

これが「カテゴリーの考え方」です。
人は、ブランドよりも先に「カテゴリー」に興味を持つのが本書の主張です。

 

スタバが創業した1980~1990年代では、
「スペシャルコーヒー」というのが
まさに新しいカテゴリーでした。

 

スタバは、
新しいカテゴリーを理解してもらうため、
従来のコーヒーとスペシャルコーヒーの違いを、試飲など含め、徹底的に紹介していきました

 

いまでも新作がでると、
よくスタバの店舗では試飲のサービスがありますよね。

 

こうした積み重ねの結果、
「スペシャルコーヒー」は広く認知され、
スタバというブランドも普及したのです。

ブランド・マネジメントは「評判管理」

「強いブランド」と「弱いブランド」の違いとは

評判がいい人は、誠実で信頼でき、
逆に評判が悪い人は、信頼できません。

スタバは、「強いブランド」と「弱いブランド」についても、人と同じ考え方をしています。

 

  • 強いブランド=評判がよく、誠実なイメージ
  • 弱いブランド=イマイチ信用できないイメージ

 

これはスタバに限った話ではなく、
私たちの日常生活にも多く当てはまります。

 

たとえば、
いま流行っているメルカリで
同じ商品が同じ値段で売られていたら、
評判が高い人から購入しようと思うのが自然ですよね。

 

結局いい評判とは、約束したことを
つねに実行し続けることでしかつくられません
。それが強いブランドになっていきます。

「ブランド資産」と「ブランド負債」のチェックで活動を判断

スタバは、「ブランド・マネジメント=評判管理と考えています。

 

意図的なブランドづくりはせず、
おいしいコーヒーの理解を得るため、
情熱をもってひたすら取り組み続けることで、強いブランドを生み出してきました。

 

面白いのは、
ある活動を行うべきか否かを判断する際、
その活動がブランド資産*ブランド負債*かをチェックして決めるそうです。
*詳細は図の後に紹介しています

 

下図の4つの項目をチェックし、どちらなのかを判断し決めていきます。

  • 3つ以上「〇」なら、
    ブランド資産でスタバに相応しい活動
    (スタバの評判を高める活動)
  • 「✕」が2つ以上なら、
    ブランド負債となり相応しくない活動
    (スタバの評価下げる活動)

なぜスタバは広告を出さないのか

スタバはほとんど広告を出しません
たしかに、テレビCMなど見たことがないですよね。

 

どうしてでしょうか?

 

なぜなら、スタバでは
店舗でのスターバックスでの体験そのものが
マーケティング活動だと考えています。

 

たとえば、

 

  • 白いカップで出されるコーヒー
  • スタッフとのコミュニケーション
  • 店の雰囲気
  • コーヒーの香り など

 

これらひとつひとつがマーケティング活動だと考えています。

スタバの昔は、
フラペチーノのCMをやったようですが
効果が出ず、すぐに中止しました

 

テレビCMに効果がないとわかってからは
試飲などお客さんとの交流を深め、売り上げを伸ばしていきました。

 

そうしているうちに、
口コミこそが最大の広告であると気付いたようです。

 

たしかに、
広告で紹介されている商品よりも
知人から紹介された商品の方が、
信ぴょう性もあるので、購入しやすくなりますよね。

 

こういった経緯があり、
スタバはお客さんの体験を生み出すことが
一番のマーケティングであると考え、広告宣伝をしなくなりました。

なぜスタバは値下げしないのか

スタバって値引きのイメージがないですが、
かつてスタバは「お客様感謝デー」で
20%オフの値引きを行っていました。

 

記録的な売り上げを叩き出しましたが、
一方でトラブルも多かったようです。

 

1つ目のトラブルは、お客さんが
スタバは「値引きをする」と認識したこと

感謝祭前の数週間は、売上が激減しました
値下げするとわかっていたら、その時に買おうと思ってしまいますよね。

 

2つ目のトラブルは、
供給が追い付かず、現場は大混乱
商品を提供できず、「機会損失」が多くなりました

 

結果的に
「スペシャルコーヒー」を提供できず、
お客さんの信頼を失ってしまった経験があったようです。

それからスタバは、値下げすることをやめました。

まとめ

スタバの事例から、
誠実にお客さんに接し続けた結果が、
強いブランドになることがわかります。

 

また著書の中で、スタバは
最高になれば、最大になると信じ、
最高のコーヒー企業を目指してきたと、語っています。

 

多くの企業が売上や規模などしか考えず
最大になろうとするから、
企業のミッションを見失ってしまうのです。

 

企業としても個人としても、
スタバの事例は、
強いブランドをつくるうえで
本当に大切なことはなんなのか
改めて考えるきっかけを与えてくれたと思います。

 

今回の記事が少しでも参考になったことを願っております。

 

もっと詳しく知りたい方は、
ぜひ著書を読んでみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました^^

 

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